目次
はじめに
最近スペースで友人と会話することが多く、家にいる時は大体PCの前に座っているタイプの人間なのでスペースする時はWindowsにBluestacksを導入し、Twitterアプリを入れて使っていました。しかし、Windows 11にアップグレードしたタイミングで何故か動かなくなったのでアンインストールせざるを得ませんでした。
相変わらずPCではスペースで発言ができないままなのでどうしようかなと考えていると「そういやWindows 11ってAndroidアプリを動かせるんだよな…」って事を思い出したので今回Windows 11にWindows Subsystem for Android(WSA)を導入してTwitterアプリをインストールし、スペースでマイクが使えることを確認しました。
WSAの導入
MS公式の「Amazon Appstore をインストールする」の手順を参考にしてインストールします(Android™️ 用 Windows サブシステム | Microsoft Learn)。
Microsoft StoreからAmazon Appstoreをインストールすると同時にWSAもインストールされます。
apkの調達
Amazon AppstoreにはTwitterが無いので自分でapkを調達する必要があります。
当然ですが野良APKを引っ張ってくることになるので自己責任でお願いします。
自分はAurora Storeを導入してそこからTwitterをインストールしました。手順を以下に示しておきます。
Aurora Storeのapk調達
Aurora StoreはGoogle Playの非公式のFOSS(Free Open Source Software)クライアントであり、Google Playから直にapkを引っ張ってこれるらしい。「Downloads」のところからAurora Storeのapkをダウンロードする。
adbの導入
ダウンロードしたapkをWSAにインストールするにはadbを利用します。Android Studioとか入ってる人は既に持ってると思いますが、無い人はSDK Platform-Tools リリースノート | Android デベロッパー | Android DevelopersからダウンロードしてPATHとか通してください。
WSAへの接続
MS公式の「テスト デバイスに接続する」の手順を参考にして接続します(Android™️ 用 Windows サブシステム | Microsoft Learn)。予め「Android™️ 用 Windows サブシステム(スタートメニュのすべてのアプリから開ける)」→「詳細設定」から「開発者ツール」をONにしておいてください。
まず初めにPowershellを開いてipconfig
でWSAのIPアドレスを特定します。「イーサネット アダプター vEthernet (WSL)」がWSAのIPアドレスです。
> ipconfig
...
イーサネット アダプター vEthernet (WSL):
接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: <IPv6 ADDRESS>
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: <TEST DEVICE IP ADDRESS>
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.240.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:
adbコマンドで接続します。接続許可のダイアログ的なのが出るので「許可」的なやつを押しておけば良いです。「already connected to ~」と出たら接続に成功しています。
> adb connect <TEST DEVICE IP ADDRESS>:58526
failed to authenticate to <TEST DEVICE IP ADDRESS>:58526
> adb connect <TEST DEVICE IP ADDRESS>:58526
already connected to <TEST DEVICE IP ADDRESS>:58526
Aurora Storeのapkインストール
adb
コマンドでapkをインストールします。以下のように実行すれば良いです。
> adb install .\AuroraStore_4.2.5.apk
Performing Streamed Install
Success
アプリのインストールに成功していれば以下のようにアプリ一覧に「Aurora Store」が増えています。
Twitterのインストール
アプリ一覧の「Aurora Store」の右側三点リーダーのボタンから「開く」を選択するとアプリを起動することができます。初期設定として利用規約や権限の付与などを要求されるのでちゃんと設定します。
アカウントは「匿名」で良いです。ストアのトップページ的なのが開いたら検索欄に「Twitter」と入れてTwitterのページを開き、下部の「インストール」を押してアプリをインストールします。
その後、WSAの「アプリをインストールしますか?」という確認が出るので「インストールする」という意思を伝えます(スクショ撮り忘れ)。
インストールが終わった後WSAのアプリ一覧をリロードすると「X」という謎のアプリが増えていることが確認できます。
Twitterにログイン
インストールが終わったらアプリを開いてログインします(やるだけなので省略)。
権限やデバイスなどの設定
スペースをやるためにアプリ一覧の「X」の右側三点リーダーのボタンから「アプリの設定」を選択し、「権限」からマイクを「アプリの使用中のみ許可 or 許可する」に変更します。
デバイスの設定は基本的には不要です。Windows側のサウンドデバイス設定でそれぞれ出力・入力として使うように設定しているデバイスがそのままWSA上でも利用されます。便利。
まとめ
今回Windows 11の目玉機能であるWindows Subsystem for Androidを用いてPCでは本来まだできないスペース上での発言をできるようにしました。野良apkだったりadbだったりを入れるのが多少面倒ですが、体感Bluestacksより軽いのでOKです。